「塗装不要」「メンテナンスフリー」と聞いていた外壁なのに、塗り替えをすすめられると、本当に塗るべきか迷いますよね。
窯業系サイディングは、塗装も目地もずっと不要な外壁材ではありません。
- 塗装も目地もずっと不要な外壁材ではない
- 塗り替えの目安は製品のグレードで大きく違う
- 長くもつ表示は対象の商品と保証の条件つき
- 今塗るかは外壁材の商品名と劣化サインで見分ける
- 迷ったら、最大4社の塗装会社に外壁を見てもらえるヌリカエで、説明と見積もりを並べる

保証書や仕様書で商品名が分かり、白い粉や目地のひびもなければ、今は年1回の目視と定期点検を続けるだけでかまいません。
サインがあるときや書類が見つからないときの次の一歩は、何社かに同じ外壁を見てもらうこと。
どの部分のどのサインかと見積もりを何社か分並べると、今塗るか待つかを自分で決められます。もう築年数だけを頼りに迷う必要はありません。
今の外壁に塗装が要るかを、何社かの説明で比べたい人には、ヌリカエが向いています。
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窯業系サイディングの塗装 いまやることチェック

管理人:たくみ
一軒家を新築したことをきっかけに、外壁塗装やリフォームの情報を発信しています。義父が外壁塗装をした際には、複数社の見積もりを私も実際に確認しました。記事は、クラウドワークスを通じてリフォーム業界で働く方にも執筆を依頼しています。
当サイトの情報は、国土交通省、国民生活センター、消費者庁、住まいるダイヤル、住宅リフォーム推進協議会、住宅瑕疵担保責任保険協会などの公的な情報をもとにまとめています。
窯業系サイディングは塗装不要?ずっとではなく製品で塗る時期が違う
今塗るかどうかは、築年数ではなく、外壁材の商品名(グレード)と劣化サインで決まります。

塗装も目地も永久ではないと業界団体が書いている
窯業系サイディングの表面の塗装と目地のシーリングは、どちらも永久にはもちません。
窯業系サイディングは、新築の一戸建ての約8割で使われる外壁材です(日本窯業外装材協会「種類と用途」)。
原料はセメント質と繊維質で、それを板の形に固めたもの。
サイディングは、その表面に耐候性のある塗装が施され、サイディング間には防水用のシーリング材が施工され建物を保護していますが、サイディング表面の塗装及び接合部のシーリング材は永久的なものではありません。
耐候性は日光や雨風で傷みにくい度合い、シーリング(コーキング)は板と板のつなぎ目を埋めるゴムのような材料のこと。
協会は、放置すると不具合につながることがあるとして、日常のお手入れと定期的な点検を呼びかけています。
塗らずに置いた外壁がどうなっていくかは、外壁塗装しないとどうなるかで順を追って書きました。
再塗装の目安は同じ窯業系でもグレードで大きく違う
同じ窯業系サイディングでも、メーカーの資料では、耐候性のグレードによって再塗装(塗り替え)の目安が大きく違います。
ケイミューの外壁材の解説ページにある一文がこちら。
これまでは10年~15年スパンでの再塗装が推奨されていましたが最近は色あせや劣化の原因となる紫外線からの保護機能が備わった、再塗装の必要性が少ない窯業系サイディングも登場してきています。
出典:ケイミュー「外壁材」
メーカー自身も「不要」ではなく、「必要性が少ない」という言い方です。
同じケイミューのよくある質問では、グレードごとの目安が次のように示されています。
| 耐候性グレード | 塗装の種類 | メーカーの資料の目安 |
|---|---|---|
| ☆ | 一般的な有機塗装品 | 施工後5〜15年程度で再塗装 |
| ☆☆ | 比較的長期の耐候性の有機塗装品 | 施工後15〜20年程度で再塗装 |
| ☆☆☆ | 無機塗装の商品 | 施工後30〜40年程度で再塗装や張り替え等 |
無機塗装は、セラミックのような無機の成分を使った塗装で、ケイミューでは☆☆☆のグレードに使われています。
同じ窯業系サイディングでもグレードしだいで目安が大きく開くので、「築何年だから塗る」とは言い切れません。
ほかの外壁材も含めた塗り替えの時期の全体は、外壁の塗り替えは何年が目安かで整理しました。
築年数だけで決めず商品名と劣化サインで見る
見るのは、外壁材の商品名と、表面に出ているサインの2つです。
商品名が分かればメーカーの目安と比べられ、サインが出ていれば塗り替えの時期を考える手がかりになります。
ケイミューのよくある質問も、変褪色(色が変わったり薄くなったりすること)が出たら再塗装が必要という説明です。
同じ築年数の家でも、グレードの違う外壁材なら、塗り替えの時期はまるで変わります。長くもつ製品でも、湿気や雨のかかり方でサインが早く出る面もあり、商品名とサインの両方で見ると判断がぶれません。
外壁塗装全般で塗装が要るかの考え方は、外壁塗装の必要性でも解説しています。
とはいえ、書類が見つからない人や、サインが塗装まで要るものか分からない人も多いところ。
同じ家を何社かに見てもらうと、どの面のどのサインを根拠に塗装をすすめているのか、説明の違いが見えてきます。説明と見積もりが並べば、今すぐ塗るか、目地だけ先に直すか、まだ待てるかを自分で決めるのも難しくありません。
相談の流れや紹介の仕組みは、下のボタンから確認できます。
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窯業系サイディングで塗装不要と受け取られやすい表示は注記まで読む
「メンテナンスは40年後」などの表示は、注記や説明まで読むと、対象の商品や条件が分かり、自分の外壁に当てはまるかを確かめられます。
工場で塗装済みの製品は新築時に現場で塗らない
工場で塗装済みというのは、新築のときに現場で塗らなくてよいという意味です。
日本窯業外装材協会によると、表面の仕上げには、工場で塗装したものと現場で塗る無塗装のものがあります。
- 工場塗装品:アクリル系・シリコン系・フッ素系・無機系などの塗料を工場で塗ったもの
- 無塗装品:家に張ったあと、現場で塗る前提のもの
工場で色まで塗られた製品なら、新築のときに足場を組んで現場で塗る工程がないので、これが「塗装不要」と受け取られやすい理由の1つと考えられます。
それでも工場で塗った塗装は、協会のページにあるとおり永久的なものではありません。
工場塗装品・無塗装品を含むサイディングの種類は、サイディングリフォームの基礎知識で整理しました。
長くもつという表示には対象の商品と保証の条件がある
「メンテナンスは40年後」といった表示には、対象の商品が注記で限られています。
ケイミューの光セラの商品ページにある表示と注記がこちら。
外壁のメンテナンスは、40年後に。
塗り替えや張り替えのメンテナンスは40年後。
※色40年品質は光セラ18、フラットデザインパネル、レジェールのみが対象です。
出典:ケイミュー「光セラ」
同じページの色15年保証は、指定のシーリング材と純正の出隅(外壁の角の部材)・留め金具のセット使用が条件。
塗り替えの時期を遅くできるのは、長くもつ製品のはっきりした強みです。
長くもつと書かれた製品は、塗り替えの時期が遅いのであって、点検や目地の手入れがなくなるわけではありません。光セラのメンテナンス資料にも、年1回ほどの目視の点検や、シーリングの点検の項目がそろっています。
自分の外壁が対象の商品か、条件どおりの部材で施工されているかは、保証書と仕様書が手がかり。
雨で汚れを流す外壁にも点検とお手入れはいる
雨で汚れが流れやすい外壁にも、藻やカビのお手入れと点検は残ります。
セルフクリーニング(親水性)は、雨水で表面の汚れを流しやすくする性質のこと。
ニチハのお施主様向けガイドによると、同社の親水性のセルフクリーニング機能は、藻やカビには十分な洗浄効果を発揮しません。
そのため防藻・防カビ剤を配合していますが、効果は保証するものでも、永久的なものでもないとされています。ケイミューの資料も、藻やカビは環境条件が整えばどこにでも発生するとしていて、こまめなお手入れが前提です。
汚れにくい表面でも、藻やカビの水洗いと点検は予定に入れておくもの。
長くもつ製品でも目地と点検とお手入れは残る
長くもつ製品で遅くなるのは塗り替えの時期で、目地・点検・お手入れはそのまま残ります。
| 項目 | 長くもつ製品で軽くなること | それでも残ること |
|---|---|---|
| 塗り替え | 時期が遅い | いつかは塗り替えか張り替え |
| 目地 | 長くもつシーリング材もある | 外壁とは別の打ち替えの目安 |
| 点検 | 変わらない | 年1回ほどの目視と定期点検 |
| お手入れ | 雨で汚れが流れやすい | 藻やカビの水洗い |
| 保証 | 色の保証がつく製品もある | 対象の商品と部材の条件 |
| 塗るとき | 変わらない | 指定の塗料・元の仕上げに戻せない製品 |
当てはまる行が分からない人は、ヌリカエで紹介された何社かに外壁と目地を見てもらうと、説明を並べて聞けます。
うちの窯業系サイディングが塗装不要かは3つで見分ける
うちの外壁を今塗るかは、書類で商品名を確かめ、地面から劣化サインを見て、家のまわりの条件を足して見分けます。

見分け方1 保証書や仕様書で外壁材の商品名を確かめる
まず見たいのは、保証書や仕様書、図面の外壁の欄に書かれたメーカー名と商品名です。
商品名が分かれば、メーカーの資料で耐候性グレード(傷みにくさで分けた製品のランク)と塗り替えの目安が分かります。
- 外壁材のメーカー名と商品名(シリーズ名・品番)
- 色の保証や塗膜の保証の有無と年数
- 目地に使ったシーリング材の名前
書類が見つからないときの問い合わせ先は、建てた住宅会社や工務店。
メーカーも業界団体も、メンテナンスの相談先としてまず家を建てた住宅会社・工務店を挙げています。
私も家を建てたとき、外壁の手入れの時期について説明を受けた覚えがなく、自分から聞くこともしませんでした。だからこそ、保証書や仕様書に外壁材の名前が書いてあるかを、一度見ておく価値があります。
見分け方2 白い粉・色あせ・目地のひびなど劣化サインを見る
色あせだけでなく、さわると白い粉がつくか、目地にすき間やひびがないかも見ます。
ケイミューのメンテナンス資料でも、白化、変褪色、剥離などが目立つようになったときが塗り替え時期の目安です。
外壁をさわると白い粉が手につくチョーキングも、表面の塗装が傷んできたサインの1つ。
| 見えるサイン | どんな状態か | 次にやること |
|---|---|---|
| さわると白い粉がつく | 表面の塗装が粉のようになっている | 塗り替えの時期か見てもらう |
| 色あせ・色が変わる | 変褪色が出ている | 塗り替えの時期か見てもらう |
| 塗装のはがれ | 塗膜が剥離している | 早めに見てもらう |
| 目地のやせ・すき間・ひび | シーリングが細くなる・切れる | 目地の打ち替えも含めて見てもらう |
| 板のひび・欠け・反り | 板そのものが傷んでいる | 早めに見てもらう |
| 落ちない汚れ・藻・カビ | 表面に緑や黒の汚れがつく | 水洗いで落ちなければ相談 |
剥離は塗装やシーリングがはがれること、反りは板が曲がることです。
幅のあるひびや板の反りは、塗装だけで済むかも含めて、早めに見てもらいます。
親戚の家は、外壁の一部にひび割れがあり、知り合いの業者に見てもらって「やったほうがいい」となり、塗装をしたそうです。
ひびのように目で見えるサインがあると、見てもらう理由がはっきりします。塗装まで要るか、目地だけ先に直すかも、何社かの説明と見積もりを並べれば1社の話だけで決める必要はありません。
ヌリカエの相談の流れは、公式ページで確認できます。
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見分け方3 湿気や雨のかかり方など家のまわりも見る
同じ家でも、面によって外壁の傷み方が違って見えることがあります。
ケイミューのよくある質問も、再塗装や張り替えの時期は地域・環境や使用条件によって異なるという説明です。
- 北面など風通しが悪く湿気が多い所・窓の上側:藻やカビがつきやすい(ケイミューの資料)
- 軒や窓まわりの出が少なく雨水がかかりやすい所:藻やカビがつきやすい(ケイミューの資料)
- 色あせの出方:外壁の色や建物の立地・形状で違う(ケイミューの資料)
- 雪が積もる土台まわり:落雪や吹き溜まりの部分
ケイミューの資料は、雪が積もる部分はサイディングが劣化するおそれがあるとして、こまめな雪かきを勧めています。
目安より早くサインが出ている面があれば、その面が見てもらうときの手がかりです。
家の4面を順に回って、気になる面だけスマホで撮っておくと、あとで説明を聞くときに話がそろいます。
塗装が不要な間も窯業系サイディングの目地と点検は別に見る
塗り替えまでまだ間がある外壁でも、目地の打ち替え・点検・お手入れは、塗装とは別の予定で見ていきます。
目地のシーリングは外壁とは別に打ち替えの目安がある
目地には、外壁の塗装とは別に、打ち替えの目安がメーカーの資料に示されています。
打ち替えは、古いシーリングを取り除いて新しく入れ直すこと。
ニチハのページでは、長くもつシーリング材でも、建物の揺れで「切れ」や「はく離」が起こることがあるという説明です。
そのうえで、標準のシーリング材(一部の商品は除く)では、負荷のかかる外壁材本体どうしの継ぎ目は、15年から20年経過した時点での打ち替え工事をすすめています。ケイミューの資料も、シーリングは家の動きや温度変化、紫外線で劣化するため定期的なメンテナンスが必要という書き方です。
ニチハの資料で先に示されているのは、外壁材本体の塗り替えより継ぎ目の打ち替えの目安のほう。
ヌリカエで紹介された何社かに目地と塗装を分けて見積もってもらうと、目地だけ先に直す案も並べられます。
点検は自分の目視と専門業者の定期点検の2つ
外壁の点検は、住んでいる人の日常点検と、専門業者による定期点検の2本立てです。
ケイミューのメンテナンス資料は、日常点検を、目視で確かめられる範囲で1年に1回程度としています。
- 大きな揺れや台風のあとにも一度見る
- 塗装の表面:白い粉・色あせ・はがれ
- 目地:やせ・はがれ・ひび
- 板:ひび・反り・欠け、金属部材のさび
メーカーのメンテナンススケジュールには、専門業者による定期点検も、日常点検とは別に組まれています。
ニチハのページは「点検はお施主様の責任でお願いします」と書いていて、メンテナンス費用もお施主様の負担という扱いです。
気になる変化が見つかったら、まず建てた住宅会社や工務店に相談するよう、両社の資料とも案内しています。
汚れ落としに高圧洗浄やスチームは使わない
汚れ落としは、やわらかい布やスポンジを使った水洗いが基本です。
ケイミューの資料の方法は、水洗いで落ちない汚れを薄めた中性洗剤で洗い、水道水で流すやり方。
シンナーなどの溶剤、金属タワシなどの硬いブラシ、高圧水やスチームでの洗浄は、塗膜を傷めるおそれがあるので避けます。ニチハのページも、高圧洗浄やスチーム洗浄は塗膜に悪影響を及ぼすおそれがある、という書き方です。
ケイミューは散水を外壁に対して下向きにするよう書いていて、上向きだとつなぎ目から水が入るおそれがあるため。
ほこりや土の汚れは、ホースの水と、やわらかめの歯ブラシくらいのブラシで洗う方法がニチハの資料でも紹介されています。
高い所の点検や塗り替えは自分でしない
高い所の点検や塗り替えは、メーカーも業界団体も、住んでいる人が自分でしないよう書いています。
日本窯業外装材協会が自分で行わないよう求めているのは、高所作業を伴う点検やお手入れ、塗り替えや補修工事です。
ケイミューの資料も、高所作業は落下事故やけがの原因になるとして、専門業者への依頼を求める書き方。
はしごをかけて目地を直したり、2階の壁を塗ったりするのは避けて、地面から見える範囲の点検にとどめます。光セラのように、塗るときに指定の塗料と塗り方が決まっている製品もあり、そこも自分で塗らない理由の1つです。
手の届く範囲の汚れ落としまでが、住んでいる人の役目と考えると線が引きやすくなります。
窯業系サイディングを塗ることになったら確かめる3つ
塗り替えが決まったら、指定の塗料と塗り方、元の仕上げに戻せるか、柄を残せる傷み具合かの3つを、見積もりの前に確かめます。
1と2は、光セラのようにメーカーが塗り替えの方法を決めている一部の製品で確かめること。
商品名が分かっている人は、メーカーの資料に塗り替えの指定があるかを先に見ておくと、見積もりの話が早く進みます。
確かめること1 メーカーが指定する塗料と塗り方か
長くもつ製品の中には、塗り替えに使う塗料と塗り方をメーカーが指定しているものがあります。
指定塗料・塗装仕様は、メーカーが塗り替えに使うよう決めている塗料と、その塗り方のことです。
ケイミューの光セラの資料では、指定の塗料を使わない場合、塗膜のはがれ等の不具合が出る可能性があるとしています。
見積書に書いてもらいたいのは、下塗り(外壁と仕上げの塗料をくっつける最初の層)から仕上げまでの塗料の名前と塗る回数です。メーカーの指定と見比べれば、指定どおりかを照らし合わせられます。
ヌリカエで紹介された何社かに、指定塗料と塗り方を見積書に書いてもらうと、同じ条件で並べられて便利。
確かめること2 元の仕上げに戻せない製品か
一部の製品は、塗り替えると元の仕上げには戻せません。
ケイミューの光セラのメンテナンス資料にある注意書きがこちら。
※光セラ外壁材を塗り替えることによって、再び光セラ仕上げにすることはできません。
一般的な現場塗装仕上げ(フッ素・アクリルシリコン・ウレタン塗料仕上げなど)となります。
同じ資料は、多色塗装品などは傷み具合によって、もとの外観を再現できない塗り方もある、という注意つきです。
- 塗り替えたあと、仕上げがどう変わるか
- 今の柄や色をどこまで残せるか
- 塗り替えたあとの次の手入れの目安
確かめること3 柄を残すクリア塗装を選べる傷み具合か
柄や模様を残したい人は、傷みが進む前に、クリア塗装ができるかを見てもらいます。
クリア塗装は透明な塗料で今の柄を残す塗り方、エナメル塗装は色の付いた塗料で1色に塗る仕上げです。
ニチハのページでは、塗り替えはエナメル塗装(単色仕上げ)が一般的で、クリアー塗装で模様を残す方法もあるとしています。
ただし表面の劣化状況によっては、クリアー塗装ではなくエナメル塗装になり、単色仕上げになるという注意書きつき。クリアー塗装ができる場合でも、塗膜の劣化が進んでいると新築時の色と異なることがあるという説明です。
柄を残せるかは傷み具合で変わるので、白い粉や色あせが軽いうちに相談しておくと、選べる塗り方の幅を保ちやすくなります。
窯業系サイディングの塗装が要るか不要かは何社かに見てもらう
目地の奥や高い所は地面から見きれないので、何社かに同じ外壁を見てもらい、説明と見積もりを並べて決めます。
業者に塗装をすすめられたら部分とサインを写真で聞く
どの部分のどのサインかを写真で見せてもらうと、自分の目でも確かめられます。
外壁を見てもらうこと自体は、高い所や目地の奥など、自分では見られない所を知るよい機会です。
- どの部分のどのサインか(写真で)
- 目地や付帯部(雨樋・破風など)まで、見積もりの項目を分けてくれるか
- メーカーの指定塗料や仕上げの制約まで答えてくれるか
説明が自分の家に当てはまるかは、ほかの会社にも同じ外壁を見てもらうと比べられます。
1社の説明も、ヌリカエで紹介されたほかの会社の説明と並べると、同じ所と違う所がはっきり見えてくるもの。
その場で決めなくて大丈夫です。
ここまでは、自分から頼んだ会社や紹介された会社に見てもらう場合の話。
突然訪ねてきて「点検」を名目に契約をせかされる場合は、別の注意が要ります。
国民生活センターの案内がこちら。
点検に来たと言って来訪し、「工事をしないと危険」などと言って商品やサービスを契約させる「点検商法」の相談が寄せられています。
訪問の断り方は点検を名目にした訪問の手口と断り方、相談窓口は外壁塗装リフォームのトラブル対処法にまとめました。
契約のことで困ったときは、消費者ホットラインで近くの消費生活センターに相談できます。
頼む前に商品名と気になるサインをメモしておく
見てもらう前に、外壁材の商品名と気になるサインを書き出しておくと、どの会社にも同じ話を伝えられます。
- 外壁材の商品名とグレード(分かれば)
- 建てた年と建てた会社
- 気になるサインと場所(スマホの写真)
- 前に受けた点検や工事の内容
同じメモを何社かに見せれば、聞かれることと答えがそろい、説明の違いも比べやすいです。
私が家を建てたときも、工事が始まってから言い出したのでは間に合わないことがありました。気づいたことをその都度書き留めておくと、相手が変わっても同じ話から始められます。
ヌリカエで紹介された最大4社に外壁を見てもらう
何社かに見てもらうとなると、電話のやり取りが増えそうで気が重い人もいるかもしれません。
ヌリカエに申し込むと、まず専門アドバイザーから電話があり、家の状況や希望を聞かれます。
申し込みから見てもらうまでの流れ
入力した電話番号に、ヌリカエの専門アドバイザーから連絡があります。
この電話で聞かれるのは、家の劣化状況や希望。
「まず外壁の状態を何社かに見てもらいたい」と伝えておくと、希望が伝わりやすいでしょう。
紹介された会社の現地調査は、家を見て、工事の範囲やほかに修理が必要な箇所がないかを確かめるもの。
ヌリカエは、今の外壁に塗装が要るかを、何社かの説明と見積もりで比べたい人に向いています。
ヌリカエの強みは、紹介された会社にお断りしにくいとき、ヌリカエに連絡できることです。加盟している塗装会社は全国5,000社以上(2026年10月時点・ヌリカエ公式FAQ)で、伝えた条件に合う会社を最大4社まで紹介する仕組み。
地域や工事内容によっては紹介できない場合もあります。
申し込むと紹介された会社からも連絡が来て、見てもらった結果、塗装をすすめられることもあるのは知っておきたいところ。
何社か分の説明を並べれば、1社の話だけで決める必要はありません。ヌリカエで最大4社を紹介してもらうと、同じ外壁についての説明と見積もりが何社か分そろいます。
申し込んだあとの流れはヌリカエの仕組み、使った人の声はヌリカエの評判・口コミが詳しいです。
現地調査で重ね張りや張り替えをすすめられたときの費用は、サイディングリフォームの費用が参考になります。
建てた会社に頼む人や築浅でサインがない人の確かめ方
長くもつ製品で築年数が浅く、サインもない人は、紹介サービスを使わなくて大丈夫です。
メーカーの資料の目安を手元に置き、年1回の目視と目地の確認を続けておけば、次に見る時期まで落ち着いて過ごせます。
- 築浅でサインがない人:書類の目安・年1回の目視・目地の確認
- 建てた会社に頼むと決めている人:見積書の目地の項目と指定塗料
- 定期点検を受けている人:点検の結果を書面で残す
建てた住宅会社に点検と工事を頼む人は、見積書に目地の打ち替えの項目と指定塗料の名前が入っているかを見ておけば十分です。
ハウスメーカーと専門業者の違いは、外壁塗装はハウスメーカーより専門業者が安いかで整理しました。
窯業系サイディングの塗装でよくある質問
窯業系サイディングの塗装が要るか不要かについて、よく聞かれる質問をまとめました。
窯業系サイディングは本当に塗装しなくていいのですか?
塗装も目地もずっと不要になる外壁材ではありません。ただし塗り替えの目安は製品のグレードで大きく違い、今塗るかは商品名と劣化サインで見分けます。くわしくはずっとではなく製品で塗る時期が違う理由で解説しました。
塗装不要やメンテナンスフリーと書かれた外壁材はありますか?
塗り替えの時期を長く見込んだ製品はあり、ケイミューの光セラはメンテナンスを40年後とする表示です。ただ注記で対象の商品が決められていて、点検や目地の手入れは別に要ります。表示の読み方は長くもつという表示には対象の商品と保証の条件があるにまとめました。
窯業系サイディングは築何年で塗装するのが目安ですか?
築年数では決まらず、ケイミューの資料ではグレードによって施工後5〜15年程度から30〜40年程度まで目安が開きます。あくまで一般的な目安で、地域・環境や使用条件で変わるもの。グレードごとの目安は再塗装の目安は同じ窯業系でもグレードで大きく違うの表にあります。
工場で塗装済みのサイディングでも塗り替えは要りますか?
工場塗装は新築時に現場で塗らないという意味で、その塗装も年数とともに傷みます。日本窯業外装材協会も、表面の塗装は永久的なものではないという立場です。くわしくは工場で塗装済みの製品は新築時に現場で塗らないで解説しました。
色あせしていなければ塗装しなくてもいいですか?
色あせのほかに、さわると白い粉がつくか、塗装のはがれや目地のひびがないかも見ます。どれも出ていなければ、年1回の目視と定期点検の時期を決めておけば、今すぐ塗らなくてもかまいません。サインの一覧は見分け方2 白い粉・色あせ・目地のひびなど劣化サインを見るの表にまとめました。
目地(シーリング)だけ先に直すことはできますか?
目地の打ち替えは、塗装とは別にできる工事です。ニチハは、標準のシーリング材(一部の商品は除く)で、外壁材本体どうしの継ぎ目を15年から20年経過した時点で打ち替えるようすすめています。くわしくは目地のシーリングは外壁とは別に打ち替えの目安があるで解説しました。
窯業系サイディングを自分で塗装してもいいですか?
高い所の点検や塗り替えは、メーカーも業界団体も、住んでいる人が自分でしないよう書いています。指定の塗料と塗り方が決まっている製品もあるので、塗装は専門業者に任せるのが基本。理由は高い所の点検や塗り替えは自分でしないで説明しました。
塗り替えると元の仕上げに戻せない外壁材はありますか?
あります。ケイミューの光セラは、塗り替えると再び光セラ仕上げにはできず、一般的な現場塗装仕上げになるという注意書きです。くわしくは確かめること2 元の仕上げに戻せない製品かで紹介しました。
窯業系サイディングを塗装しないとどうなりますか?
日本窯業外装材協会は、経年劣化が進んだまま放置すると不具合につながることがあるとしています。放置した場合の流れは外壁塗装しないとどうなるかにまとめました。協会の言葉は塗装も目地も永久ではないと業界団体が書いているで引用しています。
業者に「すぐ塗装が必要」と言われたらどうすればいいですか?
その場で決めず、どの部分のどのサインかを写真で見せてもらいます。ほかの会社にも同じ外壁を見てもらえば、1社の説明だけで決める必要はありません。聞き方は業者に塗装をすすめられたら部分とサインを写真で聞くにまとめました。
まとめ:窯業系サイディングの塗装が不要かは商品名とサインで決められる
窯業系サイディングは、塗装も目地もずっと不要な外壁材ではありません。
それでも外壁材の商品名と劣化サインを見れば、今塗るかどうかを自分で決められます。
今は、「塗装不要」と聞いた言葉と「そろそろ塗りどき」という声のあいだで、築年数だけを頼りに迷っているかもしれません。
外壁材の名前と目安、目地のサインを自分で確かめれば、要るときは何社かの説明を並べて納得した内容で頼めます。
まだ要らないと分かった人も、年1回の目視と目地の目安を手元に持っておけば、慌てて塗る必要はありません。
ヌリカエは、専門アドバイザーが電話で家の状況を聞き、条件に合う塗装会社を最大4社まで紹介する窓口です。全国5,000社以上(公式FAQ)の加盟会社の中から紹介するので、同じ外壁についての説明を何社か分並べやすいのも良いところ。
今塗るかどうかを、同じ家についての説明で決めたい人には、ヌリカエが向いています。
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