外壁塗装はハウスメーカーより専門業者が安い?相場と保証の判断軸

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外壁塗装はハウスメーカーより専門業者が安い?相場と保証の判断軸

大手ハウスメーカーで家を建てて、築10年20年が見えてきたころ。定期点検の案内と一緒に「そろそろ外壁塗装を」と提案され、出てきた見積もりの金額にちょっと固まってしまった……そんな方が、この記事にたどり着いているのではないでしょうか。

近所の塗装店のチラシと比べると差がありすぎて、本当にこの金額が適正なのか、かといって他社に頼んで保証が切れたら怖い、とモヤモヤしますよね。

正直に言うと、私自身、家を建てたときにリフォームの時期やかかるお金について、ハウスメーカーからほとんど説明を受けませんでした。

自分も知識がなかったので質問もしなかったのですが、今思えば「外壁や屋根はいずれ塗り替えが要りますよ、これくらいかかるので毎年少しずつ用意しておくと安心です」くらいの一言があってもよかったよな、と感じています。だからこそ、これから外壁塗装に向き合う方には、相場の物差しを先に持っておいてほしいんです。

この記事では、外壁塗装のハウスメーカー相場が専門業者よりなぜ高いのか、30坪を基準にした費用相場と内訳、坪数別の目安、塗料の種類ごとの単価と耐用年数、主要メーカー別の外壁材と塗装の要否、そして一番悩ましい「メーカー以外に頼むと保証は切れるのか」という論点まで、判断材料をまとめて整理します。

外壁塗装は何年ごとに必要か、補助金や助成金は使えるのか、訪問販売のリスクといった疑問にも触れていきます。金額はすべてあくまで一般的な目安で、建物の形状や劣化状況、地域、塗料によって大きく上下する前提で読んでくださいね。

この記事でわかること
  • ハウスメーカーと専門業者の外壁塗装相場の差と理由
  • 30坪や坪数別、塗料グレード別の費用の目安
  • 主要メーカー別の外壁材とメンテの要否、保証の考え方
  • 費用を抑える方法と失敗しない業者の見分け方
目次

ハウスメーカーの外壁塗装相場は専門業者より高い

まず結論からお伝えします。同じ30坪の戸建てでも、ハウスメーカーに外壁塗装を頼んだ場合の金額は、地元の塗装専門業者へ直接頼んだ場合より、おおむね2〜3割ほど高くなる傾向があります(記事や事例によっては2〜5割という見方もあります)。

これは決して「ぼったくり」ではなく、後の章で説明するハウスメーカー特有の仕組みによる、理由のある価格差です。ここでは相場の全体像を、比較表と坪数別の目安、塗料ごとの単価、見積もりの内訳という順番でつかんでいきましょう。

30坪のハウスメーカー外壁塗装相場の目安

30坪(外壁面積120㎡前後)の戸建てを基準にすると、塗装専門業者へ直接依頼した場合の費用相場は、おおむね80万〜120万円あたりが目安です。中央値で見ると100万円前後に落ち着くことが多い水準ですね。

一方でハウスメーカー経由になると、同じような工事内容でも120万〜180万円ほどになりやすく、純正塗料を使ったり屋根や防水工事まで含めたりすると200万円前後まで上がるケースもあります。下の表で、両者の違いをざっくり整理しました。

比較項目ハウスメーカー塗装専門業者(直依頼)
費用目安(30坪)約120〜180万円(純正・屋根や防水込みで200万円前後になることも)約80〜120万円
中間マージン発生する(工事費の約20〜40%との説)自社施工なら発生しにくい
使用塗料純正・指定塗料が中心で選択肢は限定的各塗料メーカーから比較的自由に選べる
保証建物の長期保証を継続できる場合がある業者ごとの自社保証(3〜10年程度が一般的)
窓口一本化で楽、責任の所在が明確営業と職人が近く、要望が通りやすい

表の金額はいずれも一般的な目安です。同じ30坪でも、建物が3階建てだったり、外壁の形が複雑だったり、劣化が進んでいたりすると上振れします。逆に、シンプルな総2階で劣化が軽ければ抑えられます。「自分の家がどこに当てはまるか」は、最終的には複数社の見積もりを比べて確かめるのが確実です。

坪数別と外壁・屋根セットの費用相場

家の大きさが変われば、当然金額も変わります。外壁のみの場合と、足場を一度で済ませられる「外壁+屋根セット」の場合の目安を、坪数別にまとめました。こちらは専門業者へ直接依頼した場合の一般的な目安なので、ハウスメーカー経由ならここに2〜3割ほど上乗せされるイメージで見てください。

延床面積外壁のみ(目安)外壁+屋根セット(目安)
20坪約65〜90万円約90〜120万円
30坪約80〜120万円約100〜150万円
40坪約90〜160万円約120〜180万円
50坪約110〜200万円約140〜210万円
60坪約120万円〜約150〜230万円

ちなみに、2023年の住宅・土地統計調査では戸建ての平均延床面積はおよそ126㎡(約38坪)とされています。「うちは平均より少し大きいから40坪の行が近いかな」というふうに、自分の家の規模感をつかむ目安にしてみてください。

屋根も同時に塗り替えると足場代を1回分に抑えられるので、屋根の劣化が近そうなら、外壁とセットで検討すると総額ではお得になりやすいですよ。

塗料グレード別の単価と耐用年数

外壁塗装の金額を大きく左右するのが、どの塗料を使うかです。塗料は「種類(グレード)」によって1㎡あたりの単価と、塗り替えまで持つ耐用年数が変わります。安い塗料は初期費用を抑えられますが寿命が短く、高い塗料は初期費用がかかるぶん長持ちする、という関係ですね。代表的な種類を整理しました。

塗料の種類㎡単価の目安耐用年数の目安特徴
ウレタン約1,500〜2,200円約7〜10年安価だが短命。採用は減少傾向
シリコン約2,300〜3,500円約10〜15年最も普及しコスパ良好。選ばれることが多い
ラジカル約2,500〜3,500円約12〜15年シリコンの上位互換的な位置づけ
フッ素約3,500〜5,000円約15〜20年高耐久。長持ち重視の方向け
無機約4,000〜5,500円約18〜20年超最高クラスの耐久。硬く割れやすさに注意

ハウスメーカーは、ブランド品質を保つために耐候性や低汚染性の高い純正塗料を標準にしていることが多く、ここも金額が上がる一因です。専門業者なら、この一覧の中から予算と希望の持ち年数に合わせて選べる自由度があります。

迷ったら、コストと耐久のバランスが良いシリコンやラジカルが一つの基準になりますね。

見積もりの内訳と一式見積もりの見方

「総額いくら」だけで業者を比べると、何にいくらかかっているのか分からず、適正かどうかの判断ができません。外壁塗装の見積もりは、下のような項目に分かれています。30坪を基準にしたおおよその内訳です。

項目費用の目安ポイント
足場の仮設・解体約15〜20万円(総額の約2割)高所作業に必須。屋根と同時施工なら1回で済む
高圧洗浄約3万円前後塗装前の汚れ落とし。乾燥期間が必要
養生約4万円前後塗らない部分の保護
下地処理・コーキング約3〜20万円劣化度で大きく変動。打ち替えが基本
外壁塗装(3回塗り)約40〜60万円下塗り・中塗り・上塗り。塗料グレードで変動
付帯部塗装約6〜13万円軒天・雨樋・破風・水切りなど
諸経費(現場管理費)総額の数%〜「一式」表記は中身の確認を

注意したいのが、項目をまとめて「外壁塗装工事 一式」とだけ書かれた見積もりです。これだと、どの塗料を何回塗るのか、コーキングは打ち替えるのか増し打ちなのか、足場や付帯部はいくらなのかが分かりません。

良い見積もりは、塗料名・塗る回数・各項目の数量(㎡)と単価まで書いてあるものです。比べるときは総額ではなく、この内訳のレベルで揃えて見比べてください。

とはいえ、メーカーと専門業者では見積書の書式も項目名も違うので、1社だけ眺めていても適正かどうかはなかなか判断できません。そんなときは、複数社の見積もりを取り寄せて並べてみるのが一番の近道です。

ヌリカエで地域の塗装業者の見積もりを比べてみるのも、相場感をつかむ手がかりになりますよ。

ハウスメーカーの外壁塗装がなぜ高いのか

「高い」と分かっても、理由が分からないと納得できないですよね。ハウスメーカーの外壁塗装が専門業者より高くなるのには、ブランド料の上乗せだけでは説明できない、構造的な理由があります。大きく4つに分けて見ていきましょう。ここを理解しておくと、見積もりを前にして冷静に判断できるようになります。

下請け構造で生じる中間マージン

最大の理由が、これです。ハウスメーカーは元請けの立場で契約を受け、実際の塗装作業は下請けの施工会社(場合によっては孫請け)が行います。間に入る会社が増えるほど、管理費や各社の利益が積み上がり、これが中間マージンとして金額に乗ります。

一般には工事費の20〜40%程度との説があり、建設業全体では30〜50%とする解説もあります。つまり、実際に手を動かす職人が受け取る金額は、施主が払う総額のうちの一部、ということになります。

専門業者へ直接頼むと、この間に入る会社を減らせるぶん、マージンを圧縮できます。これが「専門業者は安い」と言われる一番の理由ですね。ただし、マージンの割合は出典によって幅があり、特定の会社が不当に利益を取っている、という話ではありません。あくまで仕組み上そうなりやすい、という目安として捉えてください。

純正塗料と専用部材のコスト

ハウスメーカーは、自社ブランドの品質を保つために、耐候性・低汚染・遮熱といった高機能をうたう純正塗料や指定塗料を標準にしていることが多いです。一般的なシリコン塗料(耐用10〜15年が目安)より単価が高く、純正品の中には15〜20年以上の耐久を志向するものもあります。

さらに、メーカー独自の外壁材には専用の下塗り材や高耐久のシーリングが必要なケースもあり、これらが費用を押し上げます。品質という意味ではメリットでもあるのですが、選択肢が限られるぶん割高になりやすい、という側面があります。

長期保証の維持費と広告宣伝費

残りの2つの理由をまとめてお話しします。1つめは長期保証の維持費です。ハウスメーカーの多くは、指定したメンテナンスを受け続けることを条件に、構造躯体や防水の長期保証を延長する仕組みを持っています。

定期点検にかかる人件費や、保証対応のための準備、顧客データの管理コストなどが、めぐりめぐって工事価格に含まれていると考えられます。

2つめは広告宣伝費・販管費です。テレビCMや住宅展示場の維持、営業組織の人件費といったコストですね。売上に対する広告費は1〜5%程度との説もあり、こうした費用とマージンを合わせると、専門業者と比べて数十万円単位で差がつくことも珍しくありません。

「安心」や「ブランド」には、それを支えるコストがある、ということです。

高い=悪い、という単純な話ではありません。窓口が一本化されている安心感や、自社の建物を熟知していること、保証を継続できる可能性は、ハウスメーカーならではの価値です。大事なのは、その価値に自分がいくら払う気があるかを、相場を知ったうえで判断することです。

メーカー別の外壁材と専用塗料の早見表

「外壁塗装 ハウスメーカー 相場」で調べている方の多くは、自分が建ててもらったメーカー固有の事情も気になっているはずです。実は、各社で使っている外壁材が違い、それによって塗装が必要かどうか、どんなメンテが要るかも変わってきます。

代表的なメーカーの傾向を早見表にまとめました。費用や周期はあくまで一部の事例にもとづく目安で、各社・各塗料で変わるため、最終的には必ずご自身のメーカーや施工業者に確認してください。

主要ハウスメーカーの外壁材とメンテの要点

メーカー代表的な外壁材メンテの要点
積水ハウスダインコンクリート、陶版(ベルバーン)など陶版系は塗装不要の傾向。目地やヒビの補修が肝。専用の高耐久塗料が使われる
ヘーベルハウスALC(ヘーベル板)吸水性があり目地が多いため、防水とシーリング更新が必須。純正塗料の指定がある
一条工務店タイル(光触媒タイル)タイル本体は塗り替え原則不要。30年目あたりのコーキング打ち替えと付帯部塗装は別途必要
住友林業モルタル吹付(シーサンドコート)、サイディング、木部吹付の質感再現に手間。木部は5〜10年と短い周期で保護が必要
セキスイハイム磁器タイル、塗装外壁磁器タイルは塗装不要で長期的に割安傾向。塗装外壁は約10年で再塗装、目地は要点検
ダイワハウスDXウォール、ベルサイディングなど高耐久仕上げが中心。長期保証は指定メンテが条件。専門業者で費用を圧縮できる余地あり
ミサワホームPALC、各種サイディング純正のハイブリッド塗装など。保証延長は点検+有償メンテが条件

メーカーによっては、専門業者で頼んだ場合の施工平均として110万〜200万円前後といった事例も見られますが、これは一部の塗装店が自社の施工実績を平均したもので、母集団が偏ります。

「そういう事例もある」程度の目安にとどめ、自分の家の金額は見積もりで確かめるのが正解です。共通して言えるのは、各社とも専用の外壁材・専用塗料・専用シーリングが絡むため、そのメーカーの施工実績がある業者を選ぶことが前提になる、という点です。

タイルや光触媒は本当に塗装不要か

「うちはタイルだから塗装はいらないって言われた」という方も多いと思います。これは半分正解で、半分は注意が必要です。タイル本体や光触媒コーティングそのものは、確かに塗り替えが原則不要です。

ただし、タイルとタイルの間や外壁材のつなぎ目にある目地のコーキング(防水と緩衝の役割)は、年数とともに必ず劣化します。ここを放置すると、そこから雨水が入ってしまうので、打ち替えなどのメンテはどうしても必要になります。

つまり「塗装不要=メンテ費用ゼロ」ではありません。一般的なサイディングとタイルで、50年間のメンテ費用を試算して大きな差を示すメーカーの例もありますが、こうした試算は前提条件によって幅が出るので、鵜呑みにはせず「タイルでもゼロメンテではない」と理解しておくくらいがちょうどいいですね。

メーカー以外に頼むと保証は切れるのか

これが、ハウスメーカーで建てた方にとって一番悩ましい論点です。結論から言うと、「外壁塗装そのもの」に塗料メーカーの製品保証がつくことはほとんどありません(戸建ては施工管理が難しいため)。

ここで守りたいのは、塗装の保証ではなく建物そのもの(防水・構造躯体)の長期保証のほうです。ここを切り分けて考えるのが大切です。

ハウスメーカーの長期保証は、「自社または指定業者による定期点検+有償メンテの継続」を条件にしている場合があります。この条件下で他社に塗装を頼むと、延長保証が受けられなくなったり、防水保証・構造躯体保証が対象外になったりするリスクがあります。万一の雨漏りで全額自己負担になる恐れもあるため、自己判断で進める前に、必ず契約しているメーカーへ確認してください。

判断の物差しとしては、「専門業者にすると◯十万円安くなる」という金額と、「その代わりに失うかもしれない建物保証の年数・範囲」を天秤にかけてみることです。下のように整理すると考えやすいですよ。

  • 保証がまだ残っている・築浅 → メーカーに頼むほうが無難(保証のメリットが大きい)
  • すでに保証が切れている・築古 → 専門業者の選択肢が現実的(守る保証が少ない)
  • 判断に迷う → まずメーカーに「他社施工で何の保証がどうなるか」を書面で確認してから決める

この「差額と保証のどちらを取るか」は、結局のところ自分の家の見積もりが何社か手元にないと判断できません。メーカーの見積もりしか持っていないなら、比較対象として専門業者の金額も一度取ってみると、天秤にかける材料がそろいます。

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外壁塗装は何年ごと?劣化サインと放置リスク

そもそも外壁塗装は何年ごとにやるべきなのか、という疑問もよく聞きます。点検で「そろそろですよ」と言われても、本当に今なのか判断がつきませんよね。年数だけで決めず、見た目のサインと立地も合わせて見るのが、損も損失もしない考え方です。

塗り替え時期の目安と劣化のサイン

外壁や塗膜の耐用は、おおむね10〜20年が目安です。新築後だと8〜12年あたりが一つの節目との説もあります。ただ、これは塗料や立地で前後します。南面や西面、海沿い・交通量の多い場所は劣化が早まりやすいです。年数が来たかどうかと一緒に、次のような劣化サインが出ていないかをセルフチェックしてみてください。

劣化サイン状態の意味緊急度
チョーキング触ると手に白い粉。塗膜の防水・保護機能が落ちたサイン中(検討開始)
ヘアークラック幅0.3mm未満の細いひび。多発は全体劣化の兆候低〜中
構造クラック幅0.3mm以上のひび。雨水浸入や躯体腐食の恐れ
塗膜の剥がれ・膨れ塗膜の密着力が失われた状態
コーキング劣化ひび・肉やせ・剥離。雨漏りに直結し寿命は塗膜より短い
カビ・コケ防水低下と常時の湿りで劣化を加速させる

塗装を放置するとどうなるのか

「まだ大丈夫そうだから」と劣化サインを放置すると、どうなるか。塗膜の防水機能が切れたところから雨水が入り、外壁材そのものや内部の躯体が傷み始めます。

鉄骨なら錆、木部なら腐食につながり、進行すると雨漏りに発展します。こうなると塗装だけでは済まず、外壁材の張り替えや内部の補修まで必要になって、結果的に費用が数倍〜数百万円規模に膨らむこともあります。

裏を返せば、サインが軽いうちに塗り替えれば、トータルコストはむしろ抑えられるということです。冒頭で私が「家を建てたとき、毎年これくらい積み立てておくといい、くらいの目安があればよかった」と書いたのも、まさにこのためです。

外壁塗装は突然必要になるわけではなく、必ずいつか来るメンテナンス。早めに点検して計画的に備えるのが、いちばん損をしない向き合い方かなと思います。

外壁塗装の費用を抑える方法と業者選び

最後に、現実的に費用を抑える方法と、失敗しない業者選びのポイントをまとめます。ハウスメーカーの金額に驚いた方も、ここを押さえておけば、納得して進められるはずです。

なお、安さだけを追って手抜き工事に当たっては元も子もないので、「適正な価格で、信頼できる業者に」が大前提です。安い業者ほどお得とは限らない理由は、リフォーム業者は一番安いところに依頼すればOK?という記事でも詳しく触れられているので、あわせて読んでみてください。

相見積もりで相場を見極める

いちばん効果が大きいのが、相見積もりです。理想は、タイプの違う会社を最低3社(ハウスメーカー/地元の塗装専門店/リフォーム会社など)から取ること。

このとき大事なのは、同じ条件(塗料グレード、外壁+屋根の有無、コーキング打ち替えの有無)で揃えて比べることです。

条件がバラバラだと、総額だけ見ても安いか高いか判断できません。3社分の内訳を並べると、何が相場で、どこが上振れしているのかが自然と見えてきます。

ここで、外壁塗装をした親戚から聞いた話を一つ。最初に知り合いの業者へ頼んだら、出てきたのがまさかの手書きの見積書だったそうです。詳細がまったく分からず、「さすがにこれはまずい」と判断して、別の業者に頼み直したと言っていました。

それ以来その知り合いとは付き合いがなくなってしまったそうで……。気を遣う相手だと断りづらいですが、見積もりの中身があいまいなまま進めるのは危険です。相見積もりは、こういう「なんとなく頼んでしまう」を避けるためにも役立ちます。

補助金や助成金の活用と注意点

外壁塗装で使える可能性があるのが、自治体の助成金・補助金です。ただし、これは「誰でも必ずもらえる」ものではないので、期待しすぎず、使えたらラッキーくらいに考えておくのが安全です。利用を検討するなら、次の点を必ず押さえてください。

  • 遮熱・断熱といった省エネ効果のある塗料を使うことが条件になっているケースが多い
  • 多くは工事の「着工前」に申請が必要(契約後や工事後では間に合わないことがある)
  • 条件・金額・受付期間は自治体ごとに異なり、予算がなくなり次第終了する場合がある
  • 受給額の目安は数万円〜20万円程度。「無料になる」ような制度ではない

国に「外壁塗装専用」の補助制度があるわけではなく、現実的には自治体の住宅リフォーム助成などが中心です。お住まいの「市区町村名+外壁塗装+助成金」で検索し、最新の条件は必ず自治体の公式窓口で確認してください。

このほか、屋根と同時に塗装して足場代を1回にまとめる、中間マージンを圧縮できる専門業者へ直接依頼する、といった方法も費用を抑える有効な手です。

訪問販売の注意点とクーリングオフ

費用と並んで気をつけたいのが、訪問販売や点検商法のトラブルです。

国民生活センターの集計によると、訪問販売によるリフォーム工事の相談は近年も高止まりしており、2023年度には全国で約1万2千件に上っています(出典: 国民生活センター「訪問販売によるリフォーム工事・点検商法」)。

「今すぐ直さないと雨漏りする」「今日契約すれば安くする」といって不安を煽り、その場で契約させるのが典型的な手口です。チョーキングやひびは外から見て分かるので、声をかけられやすいんですね。

対策はシンプルで、その場で契約しないこと。これに尽きます。いったん持ち帰って相見積もりを取る、建設業許可や塗装技能士などの資格・施工実績を確認する、これだけでかなりのトラブルを避けられます。

万一、訪問販売で契約してしまっても、契約書面を受け取ってから8日以内であれば、クーリングオフ制度で無条件に解約できます(既に払ったお金は返金、違約金も不要)。

具体的な手口や玄関先での断り方は、リフォーム悪徳業者の手口と対策をまとめた記事も参考になります。困ったときは、消費者ホットライン「188(いやや!)」やお住まいの消費生活センターに相談してください。

外壁塗装のハウスメーカー相場に関するよくある質問(FAQ)

ハウスメーカーの外壁塗装は専門業者よりどのくらい高いですか?

一般的には、塗装専門業者へ直接依頼した場合と比べて、おおむね2〜3割ほど高くなる傾向があります。下請け構造による中間マージンや純正塗料、保証維持費、広告宣伝費などが上乗せされるためです。ただし建物の形状や劣化状況、塗料によって金額は大きく変わるため、あくまで一般的な目安として、最終的には複数社の見積もりで確かめてください。

メーカー以外で塗装すると、家の保証は切れてしまいますか?

ハウスメーカーの長期保証は、自社や指定業者による定期点検と有償メンテの継続を条件にしている場合があります。その条件下で他社に塗装を頼むと、延長保証が受けられなくなったり、防水・構造躯体の保証が対象外になったりすることがあります。守りたいのは塗装ではなく建物の保証なので、自己判断で進める前に、必ず契約しているメーカーへ書面で確認しましょう。

タイル外壁なら塗装しなくていいというのは本当ですか?

タイル本体や光触媒コーティングそのものは、塗り替えが原則不要です。ただし、目地やつなぎ目のコーキングは年数とともに劣化するため、打ち替えなどのメンテは必要になります。「塗装不要=メンテ費用ゼロ」ではなく、ゼロメンテではない点に注意してください。詳しい要否は、ご自身のメーカーや施工業者に確認するのが確実です。

外壁塗装は何年ごとに行うのが目安ですか?

外壁や塗膜の耐用は、おおむね10〜20年が目安とされています。ただし年数だけで判断せず、チョーキングやひび、コーキングの劣化といった見た目のサインと、南西面や海沿いなど立地条件も合わせて見るのが大切です。気になるサインが出てきたら、早めに点検を受けて計画的に備えると、結果的に費用を抑えやすくなります。

外壁塗装に補助金や助成金は使えますか?

お住まいの自治体の住宅リフォーム助成などが使える場合があります。ただし、遮熱・断熱塗料の使用が条件になっていることが多く、工事の着工前に申請が必要で、条件や金額・受付期間は自治体ごとに異なります。予算がなくなり次第終了することもあるため、「必ずもらえる」とは考えず、市区町村の公式窓口で最新情報を必ず確認してください。受給額は数万円〜20万円程度が目安です。

まとめ:ハウスメーカーの外壁塗装相場の考え方

ハウスメーカーの外壁塗装相場について、押さえておきたいポイントを整理します。

ハウスメーカー外壁塗装の要点
  • 30坪の相場は専門業者で80〜120万円、メーカー経由は2〜3割ほど高い目安
  • 高くなる主因は中間マージン・純正塗料・長期保証維持費・広告宣伝費
  • メーカー以外に頼む前に建物の長期保証の扱いを必ず確認
  • タイルや光触媒もコーキングのメンテは必要でゼロメンテではない
  • 塗り替えは年数だけでなく劣化サインと立地で判断
  • 同条件で最低3社の相見積もり、総額でなく内訳で比較

大切なのは、「高いから悪い」「安いから良い」と単純化しないことです。ハウスメーカーには窓口の一本化や保証継続という価値があり、専門業者には費用を抑えられる強みと自由度があります。自分の家の築年数や保証の残り、外壁材の種類を踏まえて、相場という物差しを持ったうえで選ぶこと。

そのために、同じ条件で最低3社の相見積もりを取り、見積もりは総額ではなく内訳で比べる。これが後悔しないための一番の近道です。

金額や年数はすべて一般的な目安なので、補助金や保証の条件、各メーカーの最新情報は必ず公式の窓口で確認し、最終的な判断は複数社の見積もり比較や信頼できる専門家への相談を踏まえて、ご自身が納得できる形で進めてくださいね。

適正価格で外壁塗装を進めるために

外壁塗装の費用を複数社で見積もり比較するイメージ

外壁塗装は、同じ30坪でも依頼先によって金額に幅が出やすく、専門業者なら80万〜120万円ほどが一つの目安でした。この幅の中で自分の家がどこに位置するのかは、結局のところ複数の会社に見積もりを出してもらって、内訳を並べてみないと見えてきません。

だからこそ、メーカー1社の金額だけで判断せず、相場を確かめるところから始めるのがおすすめです。

とはいえ、地域や業者で価格も品質も差が大きい外壁塗装で、信頼できる会社を1社ずつ自分で探して比べるのは、なかなか骨が折れますよね。

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