足場、ケレン、縁切りと知らない言葉が並ぶ見積書を前に、この内容と金額で頼んでいいのか迷いますよね。
この記事では、屋根塗装の見積書をわかりやすく読む順番を解説します。
読む順番は、工事の範囲・数量(面積)・単価・条件の4つです。
- 読むのは工事の範囲・数量(面積)・単価・条件の順
- 屋根の行は足場から縁切りまで工事の順に並んでいることが多い
- 一式や別途の行は内訳と数量を聞けば比べられる
- 1社分だけでは、その金額で頼んでいいかは決めにくい
- 迷ったら、最大4社の塗装会社を紹介してもらえるヌリカエで、同じ条件の見積もりも並べる

雨漏りしている人は、見積書を比べる前に原因を調べてもらうほうが先です。
行の意味が分かっても、1社分の見積書だけでは、その金額を比べる相手がありません。
公的な相談窓口の住まいるダイヤルも、相見積りは各社に同じ条件で頼むのがよいという案内です。
同じ範囲・同じ条件で取った見積書を1枚の表に並べると、どの行で金額が違うのかがひと目で見えてきます。そのうえで頼むと決めた会社が、今の業者になってもかまいません。
手元の見積書と同じ条件で、ほかの会社の見積もりも並べたい人には、ヌリカエが向いています。
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屋根塗装の見積書 いまやることチェック

管理人:たくみ
一軒家を新築したことをきっかけに、外壁塗装やリフォームの情報を発信しています。義父が外壁塗装をした際には、複数社の見積もりを私も実際に確認しました。記事は、クラウドワークスを通じてリフォーム業界で働く方にも執筆を依頼しています。
当サイトの情報は、国土交通省、国民生活センター、消費者庁、住まいるダイヤル、住宅リフォーム推進協議会、住宅瑕疵担保責任保険協会などの公的な情報をもとにまとめています。
屋根塗装の見積書は範囲・数量・単価・条件の順に読むとわかりやすい
上の行から順に追うより、「何の工事が入っているか」から「その条件で頼めるか」へ、4つの順で読むと迷いにくくなります。

順番1 工事の範囲は屋根だけか付帯部も入るか
最初に見るのは、件名と、屋根以外の工事が行に入っているかです。
屋根塗装の見積書でも、付帯部(屋根や外壁のまわりの細かい部分)の塗装が一緒に入っていることがあります。
付帯部は、屋根の端の板の破風(はふ)、軒の裏の軒天、雨どいなどのこと。
- 屋根だけか、外壁と一緒か
- 付帯部(破風・雨どい・棟板金など)が入っているか
- 入っていない工事が「別途」と書かれていないか
住まいるダイヤルのセルフチェックのポイントでも、工事範囲は思い込まずに再確認するよう書かれています。
範囲が違えば合計も変わるので、ほかの見積書と並べるときもまず範囲をそろえるのが先です。
順番2 数量の欄で面積と単位を見る
範囲が分かったら、各行の「数量」と「単位」の欄を見ます。
単位は、広さなら「㎡」、長さなら「m」、まとめた行なら「式」が使われるのが一般的です。
| 単位 | 何を数えているか | よく見る行の例 |
|---|---|---|
| ㎡ | 広さ(面積) | 足場・高圧洗浄・下塗り・上塗り |
| m | 長さ | 雨どい・破風 |
| 式 | まとめて1つ | 諸経費や、まとめた行など |
屋根の塗装の行は、屋根の面積(㎡)が数量になっているかを見ます。
足場の数量が屋根の面積より大きいのは、足場は家のまわりの面で数えることがあるためです。
その面積が合っているかは、自分でもだいたい確かめられます(屋根の面積の確かめ方)。
順番3 単価と数量を掛けて金額と合うか見る
単価(1㎡や1mあたりの値段)に数量を掛けた数字が、その行の金額です。
1行ずつ確かめたら、合計までの足し算の順番も追ってみます。
- 各行で単価×数量=金額になっているか
- 行の金額を足した小計
- 諸経費(現場の管理や書類などの費用)を足す
- 消費税を足して合計
住まいるダイヤルのセルフチェックのポイントも、計算間違いや二重計上がないかを確かめるよう書いています。
一般的な単価は、経済調査会の『積算資料ポケット版 リフォーム』などで調べられるという案内つきです。
屋根塗装の単価や合計の目安は、40坪2階建ての外壁と屋根の塗装相場で屋根だけの費用も含めて書きました。
順番4 有効期限や支払いなど条件の欄を読む
表の上や下の欄には、工事の中身ではなく、頼むときの条件が並んでいます。
| 欄 | 分かること |
|---|---|
| 見積日・有効期限 | いつの見積書で、いつまでその金額で頼めるか |
| 工事予定期間 | 工事にかかる日数の予定 |
| 支払い条件 | いつ、何回に分けて払うか |
| 請負人・担当者・宛名 | 誰から誰あての見積書か |
住まいるダイヤルは、こうした基本の欄がもれなく書かれているかも見ておくよう案内しています。
一式・別途・支払い・保証の読み方は、条件の欄は契約の前に読んでおくで1つずつ取り上げました。
条件の欄まで読めば、その見積書で頼めるかどうかの前提がそろいます。
読めても1社分だけでは頼んでいいか決めにくい
行の意味は分かっても、1社分の見積書だけでは、頼んでいいかまでは決めにくいです。
比べる相手がないと、その行の金額や塗り回数が自分の家に合うかを判断する手がかりが足りません。
住まいるダイヤルのセルフチェックのポイント1にある一文がこちら。
リフォーム工事は個別の請負契約ですから、工事毎に内容も仕様等も異なり、1社だけの見積りではその金額が本当に適正かどうかわかりませんが、複数の事業者から見積りを取得することにより、工事費についてある程度の相場感をつかむことができます。
屋根は地上から見えにくく、同じ行をほかの会社がどう書くかを見ると、手元の見積書の中身もはっきりするもの。
同じ範囲で取ったもう何社か分の見積書を並べると、どの行で金額が違うのかが見えてきます。理由まで分かれば、この内容と金額で頼んでいいかも決めやすいはずです。
相談の流れや紹介の仕組みは、下のボタンから確認できます。
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わかりやすい見本で屋根塗装の見積書を1行ずつ読む
屋根塗装の見積書の行は、足場から縁切りまで、ほぼ工事の順番どおりに並んでいます。

見本の見積書は工事の順に行が並んでいる
下の見本は、化粧スレート(セメントを薄い板にした屋根材)を塗る見積書によく出てくる行を、工事の順に並べたものです。
書式や項目の名前は会社によって違い、面積も家の形で変わるので、数字までは同じになりません。
手元の見積書と1行ずつ照らし合わせる使い方をすると、知らない行の中身がつかめます。
| 項目 | 単位 | 何の工事か |
|---|---|---|
| 足場 | ㎡ | 作業用の仮の足場を家のまわりに組む |
| 養生(飛散防止シート) | ㎡ | 塗料や水が飛ばないようシートで覆う |
| 高圧洗浄 | ㎡ | 強い水圧でこけや汚れを落とす |
| 下地調整・ケレン | ㎡かm | 浮いた古い塗膜やさびを落とす |
| さび止め | ㎡かm | 金属の部分に最初に塗る |
| 下塗り | ㎡ | 屋根と塗料をくっつける最初の層 |
| 中塗り | ㎡ | 仕上げの塗料の1回目 |
| 上塗り | ㎡ | 仕上げの塗料の2回目 |
| 縁切り | ㎡か式 | 重なりにたまった塗料を取る |
| 付帯部(破風・雨どいなど) | m | 屋根のまわりの細かい部分を塗る |
| 諸経費 | 式 | 現場の管理や書類などの費用 |
並びを頭に入れておくと、どの行が抜けているかにも気づきやすくなります。
工事にかかる日数や工程表の見方は、外壁塗装は何日かかるかで取り上げました。
足場と養生は屋根だけの工事でも家のまわりに組む
屋根だけの塗装でも、職人が上り下りして安全に作業するために、家のまわりに足場を組みます。
養生は、塗料や洗浄の水が飛び散らないよう、足場にシートを張ったり窓や車を覆ったりすることです。
外壁と屋根は同じ足場を使えるので、一緒に塗る見積書では足場の行が1回分にまとまっていることがあります。
足場という名前の行が2回出てくるときは、屋根と外壁で別々に組む計算かを聞いておけば、思い違いを防げるでしょう。住まいるダイヤルも、同じ名称の項目が二重に入っていないかを見るよう案内しています。
外壁と一緒に塗るよう勧められたときは、その理由を聞き、納得できれば一緒にする、という決め方で十分です。
高圧洗浄と下地調整は塗る前の下ごしらえ
高圧洗浄は、強い水圧で屋根のこけや汚れ、傷んだ古い塗膜を落とす作業です。
塗料メーカーの施工仕様書では、水洗いのあとに十分乾かす時間をとるとされ、日数は塗料や季節で違います。
下地調整(ケレン)は、浮いたり割れたりした古い塗膜やさびを、ブラシやケレン棒で落として表面を整えること。
塗装の持ちを左右する大きな要素の一つが、洗浄やケレンで塗料が下地にしっかり付くかどうかです。仕様書にも、下地調整が足りないと塗膜がはがれる原因になると書かれています。見積書では、高圧洗浄・下地調整・下塗りの行がそろっているかを見るところ。
仕様書によっては、しっかり付いている古い塗膜は残してよく、傷んだ塗膜だけを取り除くという書き方です。
棟板金(屋根のてっぺんにかぶせた金属の板)や金属の屋根では、さびを落としたあとに、さび止めを下塗りとして塗ります。
下塗り・中塗り・上塗りの回数は書き方が2通りある
見積書には「下塗り・中塗り・上塗り」と3行で書く会社もあれば、「下塗り・上塗り(2回)」と書く会社もあります。
塗料メーカーの施工仕様書の例では、化粧スレートの塗り替えを「下塗り(1〜2回)+上塗り(2回)」とする書き方です。
中塗りは仕上げの塗料の1回目を指すことが多く、名前が違うだけで中身が同じ場合があります。
| 見積書の書き方 | 塗る中身の例 |
|---|---|
| 下塗り・中塗り・上塗り | 下塗り1回+仕上げの塗料2回 |
| 下塗り・上塗り(2回) | 下塗り1回+仕上げの塗料2回 |
| 下塗り(2回)・上塗り(2回) | 仕様書で下塗りを2回にする場合 |
塗り回数は、見積書の書き方ではなく、使う塗料の仕様書で決まります。
回数が読み取れないときに聞くのは、「どの塗料を、何回塗るか」の2つです。
縁切りは屋根材の重なりにつまった塗料を取る作業
縁切りは、化粧スレートの重なりに塗料がたまって、水の通り道をふさがないようにする作業です。
塗料メーカーの仕様書には、重なり部分が塗料でつまると漏水の原因になると書かれています。
そのため、つまった塗料を皮すきやカッターなどで取り除く工程が、塗ったあとに入るのが仕様書の流れです。
- 「縁切り」という名前の行
- 縁切り用の部材の名前が書かれた行
- 上塗りなどの行にまとめて書かれている
すき間に差し込む部材を使う方法もあり、その場合は部材の名前で書かれていることがあります。
縁切りは化粧スレートのように屋根材が重なっている屋根で入る工程で、金属屋根の仕様書には縁切りの工程がありません。
行が見当たらないときは、「この屋根で縁切りは要るか、どの行に入っているか」を聞いておくと迷いにくくなります。
塗料の名前は部位ごとに違っていてもおかしくない
屋根の行と、破風や雨どいなど付帯部の行で、別の塗料の名前が書かれていることがあります。
同じシリコンの塗料でも、水性か溶剤か、1液か2液かで、耐久性と価格が違うことがあるためです。
部位ごとに塗料を使い分ける提案は、それ自体はおかしなことではありません。
- 塗料の種類(シリコン・フッ素・無機など)
- メーカー名と商品名が書いてあるか
- どの部位に使う塗料か
- 何回塗るか
商品名が書かれていない行は、住まいるダイヤルの案内どおり、製品の仕様を事業者に聞いて埋めておくのが基本です。
塗料のグレードや塗り分けは、会社によって提案が分かれるところ。
ヌリカエで紹介された会社にも同じ範囲で頼むと、塗料の違いがどの金額の差かが見えます。
屋根の面積は自分でもだいたい確かめられる
見積書の屋根の面積は、真上から見た広さと屋根の傾きが分かれば、自分でもおおよその数字を出せます。
屋根の面積は真上から見た広さと傾きで出す
屋根の面積は、真上から見た広さ(投影面積)に、傾きの分の倍率(勾配伸び率)を掛けて出します。
傾きは「寸」で表し、4寸なら横に10進むと高さが4上がる傾きです。
真上から見た寸法と傾きは、家を建てたときの図面で分かることが多く、まず図面を探すと早く進みます。
| 屋根の傾き | 勾配伸び率 | 真上から見た広さが80㎡のとき |
|---|---|---|
| 3寸 | 1.044倍 | 約84㎡ |
| 4寸 | 1.077倍 | 約86㎡ |
| 5寸 | 1.118倍 | 約89㎡ |
| 6寸 | 1.166倍 | 約93㎡ |
見積書の屋根の数字が、この計算から大きく離れていないかを見るのが確かめ方の目安。
係数を掛ける会社もあり、その場合は数字が表より大きくなるもの。離れているときは、何寸で計算したか、係数を掛けたかを聞いてみてください。
住まいるダイヤルのセルフチェックのポイントも、壁の面積など自分で確かめられる部分は試してみるよう書いています。
傾きが分からないときは、「何寸の勾配で計算したか」を見積もりを出した会社に聞くのが早道です。
足場の数量は屋根の面積と別の数え方になる
足場は家のまわりを囲んで組むので、足場の数量は、組む面の広さで数えることが多くなっています。
そのため、屋根の面積より足場の数字のほうが大きく書かれていても、書き間違いとは限りません。
| 見積書の行 | 数量が表すもの(例) |
|---|---|
| 屋根の塗装(洗浄・下塗り・上塗り) | 屋根の面積 |
| 足場・養生 | 家のまわりに組む足場の面 |
| 付帯部(破風・雨どい) | 長さ(m) |
養生のシートは足場に張るので、足場と同じ数量で書かれていることもあります。
足場の数字が気になるときに聞くのは、「何の面積で、どこの寸法から出したか」です。
面積の出し方は会社で違うので計算の仕方を聞く
住まいるダイヤルのポイント1も、数量の積算方法は事業者ごとに違うことが多いという書き方です。
図面から出す会社、現地で測る会社のほか、屋根材の凹凸を考えて係数を掛ける出し方をする会社もあります。
この係数は塗装係数と呼ばれ、会社や資料によって値が違うことがあるもの。
- 図面から出したか、現地で測ったか
- 係数を掛けているか、何の係数か
- 屋根と足場は、それぞれ何の面積か
数量が図面や現場の実測にもとづくかを確かめるのも、住まいるダイヤルの案内のひとつです。
数字の違いが出し方の違いなら、ヌリカエで紹介された会社にも手元と同じ出し方を伝えて頼むと、同じ数量で並べられます。
塗料の量はメーカーの仕様書と突き合わせられる
塗料メーカーの施工仕様書には、工程ごとに、1㎡を塗るのに使う塗料の量(所要量)が決まっています。
屋根の面積に所要量を掛けると、その工程で使うおおよその塗料の量が出る計算です。
見積書に塗料の缶数や使用量が書かれていれば、仕様書の所要量と突き合わせられます。
所要量は塗料ごとに違い、薄めて使う塗料もあるので、出てくる量はあくまで目安です。缶数が書かれていないときは、使う塗料の名前と予定の缶数を聞けば、仕様書と照らし合わせられます。
面積と塗料の量がつり合っていれば、塗り回数の書き方とあわせて、工程の中身に納得しやすいです。
一式・別途と条件の欄は契約の前に読んでおく
一式・別途・有効期限・支払い・保証の欄は、契約したあとでは変えにくいので、契約の前に中身を聞いておきます。
一式と書かれた行は内訳と数量を聞けば比べられる
「一式」は、数量を出さずに、まとめて1つの金額にした書き方です。
一式の行があるだけで悪い見積書とは限らず、内訳と数量を聞けばほかの会社の見積もりと比べられます。
住まいるダイヤルのセルフチェックのポイントにある一文がこちら。
見積書の数量が「一式」と示されていた場合は、改めて内容の確認が必要です。できる限り数量と単価を示してもらいましょう。
たとえば諸経費の行なら、現場の管理や書類、運搬など何が入っているかを聞くと中身が分かります。
住まいるダイヤルの見積チェック事例でも、一式の項目が多い見積書に、内容と範囲が分かる明細をもらうよう助言がありました。
内訳を聞いたうえで、同じ行をヌリカエで紹介された会社がどう分けて書くかを並べると、一式の中身の違いも見えます。
別途の項目は見積もりの金額に入っていない
「別途」と書かれた項目は、見積書の合計金額に入っていない工事や費用です。
工事の途中で「やってよいか」と聞かれて了承した分は、あとから合計に足されます。
塗装では、高圧洗浄をして初めて下地の傷みが分かり、補修を相談することも。
- 何の工事か
- どんなときに必要になるか
- いくらぐらいか、上限はどこまでか
- 洗浄のあとに傷みが見つかったときの相談の流れ
住まいるダイヤルは、追加工事が出たときの対処方法と負担の上限を先に打ち合わせ、決めたことを文書で残すよう勧めています。
この流れが先に決まっていれば、工事中に聞かれても慌てる必要はありません。
作成日と有効期限でいつの見積書かが分かる
右上や下の欄にある作成日(見積日)と有効期限を見ると、いつの見積書で、いつまでその金額で頼めるかが分かります。
見積日・見積有効期間・工事予定期間・請負人・担当者・宛名がそろっているかも、住まいるダイヤルが挙げる確かめどころです。
範囲を変えたり工事を足したりすると、見積書は出し直されることも。
ほかの会社と並べるときは、どの日付の見積書どうしかをそろえておくと、話が食い違わずに済みます。期限が書いてあれば、いつまでに決めればよいかもはっきりするはずです。
手元の見積書の有効期限を先に見ておくと、ほかの会社に頼む日取りも組み立てやすくなります。
支払いの回数と時期は工事の進み方と合わせる
支払い条件の欄では、何回に分けて、いつ、いくらずつ払うかを見ます。
住まいるダイヤルの見積チェック事例では、屋根と外壁のリフォームの見積書が、着工までに工事代金の3分の2を払う条件でした。
この例では、工事の出来高(工事が進んだ分)に応じた支払いにするよう、事業者に申し入れてみることを助言しています。
| 払う時期 | 確かめること |
|---|---|
| 契約のときや着工前 | 全体のどのくらいを先に払うか |
| 工事の途中 | どこまで進んだら払うか |
| 工事のあと | 仕上がりを見てから払えるか |
別の事例(間取りの変更と設備の交換)でも、着工までに約7割を払う条件に、同じ助言がされていました。
支払いは、着工・途中・完了と結びつけて契約書で回数と時期を確かめておくと、進み具合とつり合います。
保証は年数より対象にならない場合を読む
保証の年数が書かれていたら、年数の長さと一緒に、何が保証の対象にならないかも読みます。
塗装の保証書で対象外になっていることがあるのは、年数がたって自然に傷んだ場合や、強い風雨による傷み。
保証書の見本を契約の前に見せてもらうと、どの工事の、どんな傷みが対象かを先に確かめられます。見積書のどの行に保証が付くかも、あわせて聞いておくと話が早いです。
年数だけを比べるより、対象と対象外を並べたほうが、各社の保証の違いが分かりやすくなります。
見積書でわからない行は業者に聞いていい
分からない行を業者に聞くのは、契約の前に工事の中身の思い違いをなくすためで、遠慮しなくてかまいません。
聞き返すのは失礼ではなく勘違いを防ぐため
聞き返すのは、業者にとっても頼む側にとっても、契約の前に勘違いを防ぐ確かめ方です。
説明が分かりにくいときに分かったふりをすると、あとで双方の受け取り方がずれやすくなります。
住まいるダイヤルの見積チェック事例でも、相談者は「役物(やくもの)」という言葉が分からず、高い請求だと思っていました。
実際には、役物は金属の屋根の工事に要る部材で、その見積書は項目がていねいに書かれたものでした。言葉の意味を一つ聞けば、すれ違いはその場で解けます。
- 「この行は何の工事ですか」
- 「この数量はどこの面積ですか」
- 「この塗料は何回塗りますか」
高く見えた行は下げてと言う前に理由を聞く
高く見えた行は、「下げてほしい」と言う前に「なぜこの金額か」を聞くと、その行の中身が分かります。
簡単そうに見える作業でも、手間がかかる工程が入っていることがあるためです。
費用を抑えたいときは、どこを変えれば抑えられるか、今回は見送れる範囲はどこかを提案してもらうほうが話が進みます。
- 「この金額になる理由を教えてもらえますか」
- 「どこを変えると抑えられますか」
- 「今回は見送れる範囲はありますか」
提案に理由の説明があるかどうかも、その会社の見積もりを読む手がかりの一つです。
理由を聞いても決めきれない行は、ヌリカエで紹介された会社が同じ行をどう書くかと並べると、判断しやすくなります。
聞いた答えは見積書や書面に残してもらう
口頭で聞いた答えは、見積書に書き足してもらうか、書面やメールで残してもらいます。
住まいるダイヤルが勧めるのも、範囲を増やしたり減らしたりするときに見積書や図面を作り直して文書に残すこと。
契約書に付いた見積書は契約の中身の一つとされ、ポイント7にはこう書かれています。
見積書の金額は、契約後に簡単には変えられないので、注意しましょう。
記録が残っていれば、頼む側も業者も、あとから同じ内容を確かめられます。
範囲や塗料を変えたときに見積書を出し直してもらえば、どの見積書で契約するかで迷わずに済むでしょう。
同じ条件で並べると屋根塗装の見積書の違いがわかりやすい
手元の見積書と同じ範囲・同じ条件で取ったほかの会社の見積書を並べると、どの行で金額が違うのかが見えてきます。
比べる項目をそろえて1枚の表にする
書式や項目の名前が会社ごとに違う見積書は、項目をそろえて1枚の表に並べ直すと比べられます。
住まいるダイヤルの見積チェック事例で、助言のまとめの1つ目がこの一文。
相見積りの場合、項目をそろえて比較表を作成することで、項目の有無など事業者によって見積内容の異なる部分が明確になる。
屋根塗装の見積書では、そろえる項目は次のとおりです。
| 項目 | そろえること |
|---|---|
| 工事の範囲 | 屋根だけか、付帯部も入るか |
| 屋根の面積 | 何㎡か、どうやって出したか |
| 足場・養生 | 入っているか、何の面積か |
| 下地の手入れ | 洗浄・下地調整・さび止めの行 |
| 塗り回数 | 下塗りと仕上げを何回ずつか |
| 縁切り | 入っているか、どの方法か |
| 塗料 | 種類・メーカー名・商品名 |
| 条件 | 有効期限・支払い・保証 |
そろわない欄は、各社に聞いて埋めます。
この事例でも、項目をそろえて集計し直すと、金額の順番が入れ替わっていました。
表に並べる相手は、ヌリカエで紹介された会社に同じ条件で見積もりを頼めば集められます。
金額の差は項目を見ると理由を確かめやすい
見積書どうしで合計が大きく違っても、項目を1つずつ見ると、差の理由を確かめられるもの。
住まいるダイヤルの見積チェック事例のまとめにも、こう書かれています。
100万円ずつ見積金額が違うと、事業者に対し不信感を持つのは当然だが、見積書の内容を詳細にチェックすると理由は明らかになる。
これは屋根のカバー工法(今の屋根に新しい屋根材を重ねる工事)と外壁塗装の事例で、屋根塗装だけの見積書ではありません。
事例では、製品のグレード、数量の根拠、一式の内訳、工事の範囲、支払い条件など、条件をそろえて比べるよう助言しています。
- 塗料の種類とグレード
- 面積の出し方
- 付帯部が入っているか
- 下地の手入れや縁切りの行
- 支払いの条件
家を建てた会社と専門の塗装会社で差が出たときの考え方は、外壁塗装はハウスメーカーより専門業者が安いかで整理しました。
手元の1社に加えて、あと1社か2社に同じ条件で頼む
社数は、手元の1社に加えてあと1社か2社、合わせて2社か3社が目安です。ヌリカエは最大4社まで紹介しますが、紹介された会社の全部に見積もりを頼まなくてもかまいません。
住まいるダイヤルのポイント1は、相見積りを2〜3社がよいとし、多すぎると比べるのが煩雑になるという立場。
頼むときに伝えることも、同じページで案内されています。
- 相見積もりであることを各社に伝える
- 見積もりにお金がかかるかを確かめる
- 各社に同じ条件で頼む
ほかの会社の金額を見せて競わせるより、同じ範囲・同じ条件で頼み、金額の理由をそれぞれに聞くほうが比べやすいことが多いです。
義父が外壁塗装をしたときは、私も実際に見積もりを見ています。最初の1社は手書きで、内訳が分かりにくいものでした。ほかの会社にも見積もりを出してもらって並べると、どこが違うのかが見えて、義父は納得できる会社を選べました。
外壁の見積もりでしたが、並べると違いが見えるのは屋根塗装でも同じです。
並べた結果、今の業者に決めることになってもかまいません。
ヌリカエで紹介された会社にも同じ条件で見積もりを頼む
申し込んで最初に電話をかけてくるのは、塗装会社ではなくヌリカエの専門アドバイザーです。
アドバイザーが家の状況や希望を聞いたうえで、条件に合う塗装会社を最大4社まで紹介する流れ。
申し込みから見積もりがそろうまで
入力した電話番号に、ヌリカエの専門アドバイザーから連絡があります。
手元の見積書の範囲(屋根だけか・付帯部も入るか)は、希望の工事として伝えておくところ。
各社の現地調査のときにも同じ範囲で頼むと、見積書を並べやすくなります。
紹介された会社からも連絡があり、現地調査の日取りを決めるところ。
屋根を見たうえで、各社が見積書を出す流れです。
ヌリカエは、手元の屋根塗装の見積書と同じ条件で、ほかの会社の見積もりも取りたい人に向いています。
紹介された会社にお断りしにくいとき、ヌリカエに連絡できるのもヌリカエの強みです。加盟している塗装会社は全国5,000社以上(2026年10月時点・ヌリカエ公式FAQ)。
工事内容によっては紹介できない場合もある、と公式FAQに書かれています。
同じ屋根について何社か分の見積書がそろえば、手元の1社と並べてどの行で金額が違うのかまで見えてくるもの。そのうえで、この内容と金額で頼む会社を自分で決めれば大丈夫です。
ヌリカエの相談の流れは、公式ページで確認できます。
\ 複数社をまとめて比較・しつこい個別交渉は不要 /
申し込んだあとの電話や紹介の流れはヌリカエの仕組み、使った人の声はヌリカエの評判・口コミにまとめています。
急がない人は住まいるダイヤルの見積チェックも使える
契約までに日にちがある人は、住まいるダイヤルのリフォーム見積チェックサービスで、建築士に電話で説明を受けられます。
対象になる工事かどうかは、申し込む前に公式ページの留意点で確かめておくと安心です。
| 項目 | 条件 |
|---|---|
| 対象 | これから契約する人の契約前の見積書1通か2通(契約書は不可) |
| 料金 | 無料 |
| 答え方 | 建築士の相談員が電話で答える(最長60分) |
| 予約 | Webで申し込むと、登録から最短14日後以降 |
| 使えないとき | 業者とトラブルになっている場合 |

このサービスは見積書への理解を深めるためのもので、業者との交渉や責任の追及に使うものではありません。
国土交通省のリフォーム見積相談制度のページでも、一式工事や二重計上といった項目の相談ができると紹介されています。
頼む業者がもう決まっていて比べる気がない人は、紹介サービスを使わなくて大丈夫です。
この記事の順番で行を読み、急がなければこの見積チェックで説明を受ければ足ります。
雨漏りしている人は塗装の見積もりより先に原因を調べる
雨漏りしている人は、塗装の見積もりを比べる前に、どこから水が入っているかを調べてもらうのが先です。
住まいるダイヤルの「雨漏りに気づいたら」は、まず新築時の住宅事業者に連絡して相談するよう勧めたうえで、こう書いています。
雨水の浸入箇所や原因等の調査は住宅事業者等の専門家が行いますが、相談にあたって雨漏り発生の状況(場所や事象、大雨の後であるか等)を整理しておくことも重要です。
同じページには、雨漏りに似た水染みが、設備の配管からの漏水や結露で起きることもあると書かれています。
- しみや水滴が出る場所
- いつ出るか、大雨の後か
- 天井・壁・軒裏のどこか
雨漏りは、塗装だけでは原因が直らないことがあります。
築年数がたった屋根では、塗装を決める前に屋根全体を見てもらい、塗装で済むかを先に相談しておくと確かめやすいです。
重ねて張る工事の費用は、屋根カバー工法の費用と補助金で取り上げました。
屋根塗装の見積書でよくある質問
屋根塗装の見積書と相見積もりについて、よく聞かれる質問に答えます。
屋根塗装の見積書は、どこから読めばいいですか?
工事の範囲・数量(面積)・単価・条件の順に読むと、知らない言葉の行も中身が分かります。屋根の行は、足場から縁切りまで工事の順に並んでいることが多いです。順番ごとの見方は範囲・数量・単価・条件の順に読むにまとめました。
一式と書かれた行が多い見積書でも大丈夫ですか?
一式の行があるだけで悪い見積書とは限りません。内訳と数量・単価を聞いて書き足してもらえば、ほかの見積もりと比べられます。聞き方は一式と書かれた行は内訳と数量を聞けば比べられるで解説しました。
足場の面積が屋根の面積より大きいのはなぜですか?
足場は家のまわりを囲んで組むため、組む面の広さが数量になっていることがあります。屋根の面積とは別の数字なので、何の面積かを聞けば計算の元が分かるはずです。数え方の違いは足場の数量は屋根の面積と別の数え方になるの表にまとめました。
屋根塗装は3回塗りと書かれていないといけませんか?
書き方は「下塗り・中塗り・上塗り」と「下塗り・上塗り(2回)」の2通りです。回数は使う塗料の仕様書で決まるので、どの塗料を何回塗るかを聞けば照らし合わせられます。くわしくは下塗り・中塗り・上塗りの回数は書き方が2通りあるで解説しました。
見積書に縁切りが書かれていないときは、どうすればいいですか?
縁切りは、上塗りの行にまとめて書かれていることや、部材の名前で書かれていることがあります。屋根材によって縁切りの工程がない仕様もあるので、この屋根で要るか、どの行に入っているかを聞いてみてください。縁切りの中身は縁切りは屋根材の重なりにつまった塗料を取る作業にまとめました。
屋根塗装の相見積もりは何社に頼めばいいですか?
手元の1社に加えて、あと1社か2社(合わせて2社か3社)が目安です。住まいるダイヤルは、相見積りを2〜3社がよいとしています。頼み方は手元の1社に加えて、あと1社か2社に同じ条件で頼むで解説しました。
訪問してきた業者の見積書でも、同じ読み方でいいですか?
読み方は同じで、範囲・数量・単価・条件の順です。訪問販売で契約したときは、申込書面か契約書面の早いほうを受け取った日から8日間、クーリング・オフができる場合があります。点検を名目にした訪問の手口と断り方は点検商法の手口と断り方、読む順番は範囲・数量・単価・条件の順に読むにまとめました。
見積もりを取ったあと、断ってもいいですか?
見積もりを取ったからといって、その会社に頼まなければいけないわけではありません。ヌリカエで紹介された会社にお断りしにくいときは、ヌリカエに連絡できます。紹介の流れはヌリカエで紹介された会社にも同じ条件で見積もりを頼むで解説しました。
住まいるダイヤルの見積チェックは、契約したあとでも使えますか?
見積チェックの対象は、これから契約する人の契約前の見積書なので、契約後は使えません。契約後に困ったときの相談先は外壁塗装リフォームのトラブル対処法にまとめました。見積チェックの条件は急がない人は住まいるダイヤルの見積チェックも使えるの表にあります。
雨漏りしていても、屋根塗装の見積もりを取っていいですか?
先に、どこから水が入っているかを調べてもらうほうが話が早く進みます。塗装だけでは原因が直らないことがあり、塗装で済むかを先に相談するためです。相談の前にまとめておくことは雨漏りしている人は塗装の見積もりより先に原因を調べるに書きました。
まとめ:屋根塗装の見積書はわかりやすい順に読めば並べて決められる
屋根塗装の見積書は、工事の範囲・数量・単価・条件の順に読めば、知らない言葉の行も自分で読めます。
そのうえで同じ条件の見積もりと並べれば、その内容と金額で頼んでいいかを自分で決めやすいはずです。
今は、足場やケレン、縁切りといった知らない言葉と、合計の金額だけを見て迷っているかもしれません。
どの行が何の工事かが分かり、面積の根拠や一式・別途の中身も聞けていれば、納得して頼む会社を決められます。
並べた結果、今の業者に決めることになってもかまいません。
ヌリカエは、専門アドバイザーが電話で家の状況を聞き、条件に合う塗装会社を最大4社まで紹介する窓口です。加盟会社は全国5,000社以上(公式FAQ)で、同じ屋根の見積もりを何社か分そろえやすいのも心強いところ。
今の見積書のまま決めていいかを、同じ条件の見積もりで確かめたい人には、ヌリカエが向いています。
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